2011年2月2日水曜日

ビザ発給 その2

昨晩は霜の下りたシアトルも、きょうは久々の晴天です。
時間を見つけて外で日光を浴びてビタミンD生成をしなければ。

さて、今日は前回ビザ発給の続きです。前回の記事はこちら

就労ビザにはいくつも種類があるといいましたが、特殊な職業についている(たとえば、イチロー選手はおそらくOビザでしょうか)以外の、企業がスポンサーとなって取得することができるビザは
以下の3種類です。(ここまではおさらい)


  • 短期就労者ビザ (H)  




  • 企業内転勤者ビザ (L-1)  




  • 貿易駐在員・投資駐在員ビザ (E-1およびE-2)




  • 一番ポピュラーなのが、Hビザ(H-1Bビザ)ですね。
    H-1Bビザについてとても詳しく書いてあるサイトを発見しましたので以下抜粋です。

    抜粋:http://www.jinken.com/visainfo/guide43.asp
    H-1Bビザは外国人がアメリカにある会社で働くためには最も一般的な就労ビザです。LビザやEビザのように管理職以上でなければいけないなどというポジションの規定がないので、新卒者でも取得可能です。しかしH-1Bビザにもいくつかの取得条件があります。まず、アメリカの会社かまたはアメリカでビジネスをしている個人がスポンサーにならなければいけません。そして、高度な専門分野の職業に発行されます。ファッションモデルでない限り、少なくとも学士以上の学位をその申請する専門分野で持っていなくてはなりません。加えて、その申請している職業が、免許を必要としている場合、その免許が必要です。例えば、公認会計士として就職するためには、その免許が必要なわけです。また、最低でも専門分野の職業を必要とするビザですから、見なし規定として、最低でも大学の学士が必要となります。もし、学士を持たずにH-1Bビザを申請する場合には、自分の学歴、経歴を評価機関に評価してもらう必要があります。
    (抜粋終わり)

    ここシアトルで特に近年、このビザを持っているメジャーなビザホルダーの大部分はインド人です。なぜかというと、インドで教育を受けた(このあたりですでにカースト制度の上部にいる人々)技術者が多いのですね~。特にソフトウェア開発です。ソフトウェア開発に注力するインド人はものすごい競争力でこのH1-Bビザをスポンサー企業から受けるため、シアトルには数千にもおよぶこのH-1Bビザインド人がいらっしゃいます。

    ポイントとしては、このHビザは『アメリカでは足りない技術力を補うため』という目的がはっきりしていること。

    さて続いて、Lビザ(L-1ビザ)。こちらは、企業転勤で一番ポピュラーなビザでしょう。ただ会社の規模が、『国際的・多国籍企業』という限定があります。日本でも多国籍展開されている駐在の赴任者はほぼこのL-1ビザです。で、このL-1に家族として同行し渡米した人たちが発給してもらえる(付帯ビザ)のがL-2ビザというビザですね。

    最後にEビザ。Eビザには貿易商ビザと呼ばれるE-1と、投資家ビザと呼ばれるE-2があります。
    (以下抜粋)
    Eビザは外国でもアメリカ合衆国と協定を結んでいる一定の外国の会社にしか発行されません。日本もその一つとなっています。つまり、一定の外国がアメリカに対して外国の会社が通商や投資をスムーズに行えることを目的にして発行されるビザなのです。
    (抜粋終わり)

    ということで、具体的に言うと、シアトルにもいっぱいありますが、日本人が経営する日本食レストランのオーナーさんだったり、アメリカ産の食品/衣料などを日本に輸出している個人事業主などもこのビザを保持しているケースが高いです。

    一般的にEビザが一番自由度が高い、といわれますが、その理由のひとつはLやHのように期限がないこと。条件を満たし続ければ延長し続けることができます。ただし、ポイントとしてはEビザを取得するためには、そのビジネスによって現在、あるいは近い将来にアメリカ人を雇える規模であることが必要です。よって家族経営の会社や、単に株や不動産に投資しただけではEビザは発行されません。

    どのビザも、すべて米国にとってどのように利益があるのか、ということがはっきりしているのでわかりやすいですね。

    ビザについての関連情報はこちら。
    日本アメリカ大使館
    http://tokyo.usembassy.gov/j/tvisaj-main.html
    個人的にお勧め。わかりやすいアメリカ移民法について
    http://www.jinken.com/visainfo/guide1.asp

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