2011年8月16日火曜日

採用面接体験記 - オンラインビジネス業界大手企業での本社面接

今日は、知人であるA氏が実際に受けた某オンラインリテールの大手企業の本社採用面接の体験記をシェアしたいと思います。

体験記をシェアくださったのは。男性・元々技術系で後にIT系製品のデザインとプランニングを長年担当されているAさん。日本・欧州そして米国での多彩な勤務経験があります。

現在、モバイル製品メーカーの米国本社に勤務されていますが、今後のキャリアのためにいくつか興味のあるポジションを検索し英語履歴書を送付したところ、米国に本社を置くオンラインリテールの大手企業のマネージャポジションについて、人事採用担当者からコンタクトがあり、応募した部署のディレクターとの面接がセットされました。

そのときの採用面接の様子について、具体的にはどのような質問があったかなどを、Aさんが後続のキャリアアップを目差す皆さんのためにということでシェアしてくださいました!

ちなみに結果からいうと、Aさんはその後VPまでの最終面接までたどり着き、無事オファーレターを獲得されました

下記、面接の回想です。

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面接官(部門ディレクター: R氏)
応募者(Aさん)

R氏:今回はProject Management Manager (仮称)のポジションに興味を持ってくれてありがとう。このポジションについてまず簡単にどんな職務内容なのかを説明させてください。

・・・・・・・・・・・ここでR氏から5分ほどでその部門全体のゴールや扱うビジネス、そして今回公募中のポジションの職務とレスポンシビリティが説明されました。


R氏:「・・・それではこのポジションに対してのあなたの適正を判断させてもらうためにこれからいくつか質問をさせてください。」

採用面接質問その1

R氏:「あなたのこれまでの仕事のおけるバックグラウンドを教えてください。」

面接で志望動機に続き頻出のよく聞かれる質問です。もちろん、面接に臨むときはご自身のバックグラウンド情報を”端的に”・”わかりやすく”・”筋道立てて” 準備しておくのは必須です!

採用面接 質問その2

R氏:「では、なぜこのポジションに興味をもったのですか?」

採用面接 質問その3

R氏:「あなたがこのProject Management Managerのポジションに生かせると思う、あなた自身の経験やスキルがどんなものか説明してください。」

採用面接 質問その4

R氏:「ところでわが社の〇〇〇という新しいサービスを知っていますか?」

A氏:「概要は知っています。〇〇〇を通して、ユーザーに〇〇〇を◇◇◇のように提供するサービスですよね?」

R氏:「そうです。当社では今後その〇〇〇のサービスを拡充して△△△の機能をさらに提供していく予定なのです。
もしあなたが、この製品のXXXXのプロジェクトを管理する立場になった場合、どんな方法でこのプロジェクトを成功に導けると思いますか?」

出ました!!今回の面接の核となる質問です。

A氏は、面接に臨むにあたり、ある程度その会社のサービスをつぶさに調べておいたものの、ある特定のサービスについてこのような具体的な質問がされるとは想定しては居なかったため、正直当惑したそうです。

で、A氏はこの質問に、どう回答したか。
       ↓
そのサービスの特定のスペックなどには極力触れず、ご自身がこれまでに実際にこなしてきたプロジェクトマネジメントから得た学びと経験をベースに、プロジェクトマネジメントの3つのキーとなる要素を説明したそうです。

すると・・R氏のその回答に対する反応が・・ 「それだけですか?」と、一言。

A氏もさすがにドキっとされたそうで、こちらから「もっと具体的なアプローチを説明したほうがいいのか?」と質問で切り返し、前に上げた3つのキーワードに沿って仮説的に具体例をより詳しく説明したそうです。

採用面接 質問その5

R氏:「ありがとう。」「では、もうひとつ質問ですが、あなたがもしこのポジションに着任したとして、最初の1ヶ月間と3ヶ月間にとる具体的なアプローチはなんですか?」

これまた・・・興味深い質問です。
First 90 days という本を読んだ内容をそのまま回答しないように。

A氏の場合は、プロジェクトマネジメントの観点から彼のこれまでの経験の具体例をもとに、特にミッションと責任内容の把握、このあたりを中心に攻めていくというような回答をされたそうです。

いずれにしても、冷や汗ものの質問ですね。

R氏:「ありがとう。」「では、私からの質問は以上ですが、そちらから何か質問はありますか?」

A氏:待っていましたとばかりに、2-3用意しておいた質問を投げかけ、R氏は比較的丁寧に回答してくれたそうです。
「質問力」はその人の動機や思考をつぶさに表す大事なポイントなので、勿論質問を入念に選んでおくにこしたことはありません。

以上ですが、質問数にしてわずか5つですが、Aさんいわく所要時間は1時間みっちりだったそうで、場の雰囲気としては、朗らかというよりは比較的面接担当者のディレクターの反応が薄くて、正直緊張感の走る面接だったようです。

結果的にはこの面接はクリアし、次のレベルのGMとの面接に進むことができたそうです。

面接官の反応がいまいちでも、あきらめず、用意しておいた情報と自分の経験や考えを自信を持って且つ的確に伝えることが、採用面接のひとつのキーなのかもしれませんね!

2011年7月15日金曜日

採用面接 - 3つの間違い 

米国の雇用状況は最近回復しているのでしょうか。

Jobless ratioの上がり下がりに一喜一憂する記事が新聞のトップに出ることもここ最近減ってきたような状況ですが、俯瞰的に見て、2008-09年の米国平均失業率が10%を超えたころより多少は回復してきているものの、それでも1ケタ台に戻ったとか戻らなかったとか、18の州は9%をきったけれど、残りの州は未だ9%半ばから後半をうろうろしているだとか、賃金の高いミドル~エグゼクティブレベルポジションは未だに極めて高い競争率だとか、総じてあまり良い状況とはいえないペースがずっと続いています。

米国で就職活動をされるクライアントさんからも「英語面接対策のトレーニングをお願いしたい」というオファーも徐々に増えてきている状況の中で、「面接対策」として気になる記事を見つけたので紹介します。

記事は米国向けにかかれたものですが、英語面接だけではなく、日本国内の通常の採用面接においても、参考にできそうなおススメ記事です。

ご参考までに ↓

記事もとはMonster.com(http://www.monster.com/) "Three Job-Interview Myths -採用面接の3つの間違い(迷信)-”
http://tinyurl.com/6h4e6vr


それでは早速、記事を日本語訳でご紹介します。

採用面接での間違い その1

『採用面接に臨む面接担当者は十分私のことを理解したいうえで面接に臨む(に違いない)』という誤解

これは大きな間違いだ、と米国のキャリアコーチのデイヴィッド・クーパー氏は言います。
クーパー氏いわく『面接担当者は”誰かを採用しなきゃいけない”、つまり人が足りずに驚異的に忙しいし、さらにはストレスもいっぱい。面接する人の情報すら事前に十分に理解することすらできていないかもしれない』状況なんだそうです。

確かに・・。いまどきどこもレイオフで人が減らされているご時勢。人が足りないことが前提で、その中でやっと得たヘッドカウント。でもその採用のプロセスにじっくり時間を割けない悲しい話ですが、現実はそうなんでしょうね。

では、どうすればいいか。

その空ポジション自体、あなたがソリューションを提供できる問題だ、という風に捉えるべきだそうです。事前にその業界、さらにはポジションをよーく研究して、そこに存在するであろう問題点と、あなたがそれに対して提供できるソリューションを面接回答例として用意しておく。

例えば、募集要項と業務内容に『プレスリリースを作成する』とあれば、その採用側は今、良いプレスリリースを書くためのリソースに不自由している、と理解し、面接ではあなたがこれまでにどんな良いプレスリリースを書いて具体的な業務上の成果をもたらしたのか、を具体例で紹介できるように準備しておくとか、実際のプレスリリースの文章を持参するとか。

あなたがどんな問題解決を提供できるか、デモンストレーションするんです!

確かに!賢いやり方ですね。

面接担当者とて、日々の業務をこなすのに必死です。そんなときに、『あなたのお悩み解決します!』というのを面接で積極的に保障してくれる人に、面接担当者はグッと来ちゃうんでしょうね。

採用面接での間違い その2

『面接担当者は正しい質問をしてくれる(に違いない)』という誤解

多くの面接官は、『これまでの経歴など、ご自身について簡単にご説明してください。』という質問以外に他の質問を用意していないと考えたほうがよい、とクーパー氏は言います。
さらには、場合によってはその採用枠の業務範囲についてあまり詳しくわかってない面接官が面接を担当する場合さえあるそうな。。

では、どうすればいいか?

いくつかの、あなたのこれまでの成功例や達成事項やスキルを伝えられる”小話(小ネタ)”を用意しておきましょう。あくまでも小ネタなので、できるだけ簡潔で長すぎない程度のもので、それでいて記憶に残りそうでキャッチーなもの。 例えば『私は2008年に8ヶ月連続で会社のトップセールスをとりました』などなど。

加えてリファレンス(推薦状)なども良い”小ネタ”のひとつです。もしあなたのもと上司があなたがいかに優れた社員であったかを記載してくれた事の引用なども効果的です。

採用面接での間違い その3

『そのポジションに最も適した人材が採用される(に違いない)』という誤解

えっ、そうじゃないの!?
と最後の驚きのトピックですが・・。

クーパー氏いわく『もう皆さんお分かりでしょう。仮に、複数の似通った適正の人物が居たとして、何が最後の採用の決め手になるか、というと『前向きに物事に取り組む姿勢』を持った人物のほうが採用される可能性が極めて高いんです。』

なるほど。
それは納得がいきます。

では、どうすればいいか?

もしあなたが、少々控えめで初対面でハキハキいけないタイプの場合は、事前に面接での回答例をどれだけ徹底的に練習しておけるか、がキーとなります。

加えて、面接担当者に関してリサーチをしておくことも大事です。例えばLinkedInなどのSNSやインターネットで面接担当者のプロフィールを調べたり、その会社の最新のニュースをチェックしておく。

そして面接では、あたかも初対面ではないかのような雰囲気を自分で作っておく。面接に臨むときに、ちょっとした面接担当者と共通の話題をさりげなく振ってみたり、会社の最新のニュースに関してコメントできるように自分を準備しておく。

もちろん、微笑とアイコンタクトをお忘れなく・・。

そして最後に、忘れてはいけないのが、”見た目”も肝心ということです。

できるだけ身奇麗にしておくこと、清潔感があり、プロフェッショナルな服装をしておくことです。

そして、面接に臨む際の服装に関しては、できるだけその企業のカラーを尊重し、もし社内で知り合いが居れば聞いてみたり、Webでその会社のAbout US情報をチェックしてみてください。

もしマネジメントチームの写真がダークスーツにネクタイ、というスタイルであれば、できるだけフォーマルな格好をしていくべきでしょう。

・・・・・・・・・・・

いかがでしたでしょうか?
非常に納得できる面接対策のお役立ち情報でした!

2011年6月15日水曜日

米国企業リクルーターに聞いてみようシリーズ 『就職に役立つレジュメとは?』

地元企業のリクルーティングマネージャを勤めるアンジェラに、企業の採用の立場から見る英文レジュメについていろいろと質問をしてみました。

Interview with Corporate Recruiting Manager
“ Recruiter’s view; How does Resume work for Recruiters?”
彼女が勤務するAdaquest Incは地元ワシントン州でも成長率の高い中小企業のトップ100にランキングされる、今ぐんぐんと会社の規模を拡大している人材派遣エージェントのひとつ。今も多くの米国企業はこの長期化する不景気を乗り越えるためレイオフを繰り返す一方、より効率的な方法で優秀な人材を確保するために、こういった人材派遣エージェントを最大限に活用し、外注で企業のニーズにマッチした人材をコントラクターという形で確保する傾向が強まり、こういった人材派遣エージェントは今米国でも延びている産業といって良い。
アンジェラはこのAdaquestのリクルーティングマネージャ(責任者)として、あらゆるネットワーキングやオンライン上から企業のニーズにあった人材を探し出してくる、いわば『人材サーチのプロ』なのだ。

おそらく彼女がこれまでに目を通してきた英文レジュメは優に数千件を超えるでしょう。。

そんな彼女に、『リクルーターはどんな目線でレジュメを見てるのか?』など、就職活動をするビジネスマンには正直とっても気になる素朴な疑問をいろいろとぶつけてみました。

ちなみに彼女は(余談ですが)かなりフレンドリーで、さらに見た目もモデル並みの長身と美貌(ジュリアン・ムーア似)の持ち主・・はじめてお会いしたときは正直度肝を抜かれました・・。

ここからが本題。

私:ではアンジェラ。コーポレート・リクルーターの立場から、採用候補者の選定においてどんなプロセスでレジュメをスクリーニングするか簡単に教えてくれませんか?

Angela:
まずはね、私たち採用を担う立場の人間は『求められる人材』を徹底的に理解するわ。だから採用の依頼側から渡されるJob Discription を読み込んで、さらに絶対にはずせない”キーワード”を絞り込むの。

ここの絞込みがとても重要。例えばどんなバックグラウンドの経験が最低何年必要か?とか、どんなQualificationが求められるか、といったキーとなる情報をリストアップするわね。

だから、逆にいうと、応募する側は自分が応募するポジションの必要条件を読んだら、自分のレジュメに、これは重要・と思えるキーワードが果たして含まれているかをちゃんとチェックする必要があるわね。最近University of Washingtonの学生向けの就職セミナーでやっぱりレジュメに関して質問があったんだけど、このキーワード検索への対応がどれだけ重要かいろいろ話をしてきたわ。

Job Discriptionにある”Requirement"にある条件のうち少なくとも3つぐらいのキーワードには対応している必要があるわ。具体的にいうと”Project management experience- minimum 4-5 years" とかいうように最低これぐらいって書かれているところなんかは重要なキーワードになる可能性が高いわね。

あとは、技術系のポジションについては、特に関連する技術のネーミングや使えるソフトウェアの名前などはキーワードに引っかかるようにミススペルなくきちんと書いておくことがまず何より大事ね。

それと・・たまに応募者でJob Discriptionをあまりちゃんと理解できていない人がいるのよね。確実に必要条件に見合っていない応募者も居るし。そういうのは気をつけなきゃいけないわ。まずは、応募するのであれば、ちゃんとJob Discriptionを理解していることは第一条件。それは応募する側の、企業に対しての最低の礼儀だと思うわ。

でも逆に、こんなケースもあるの。
必要とされるQualificationには少し足りていないというのは、応募者のほうが理解しているんだけど、それをわかった上で、『でも自分にはこんなに強い情熱があって、○○○ができる!』ということを熱心に説得しようとしているカバーレターが付属されている、そんなケースは『ああ、この人にあって話を聴いてみようか』と思ってもらうひとつのきっかけになったりするものよ。自分がなぜこのポジションに応募しているかというのを伝えるのはとても大事なことだし、意味のあることだと思うわ。

私:なるほど。確かにそれは重要ですよね。レジュメ以外に何かチェックするものはある?

Angela: SNSね。最近は本当に広く使われているツールよ。レジュメでは読み取れない情報、例えばその応募者のパーソナリティとかってSNSには結構強く出るし、写真でその人物の雰囲気もわかる。採用側の企業文化や企業カラーにマッチするかなんてこともLinkedInなどのSNSでチェックするわ。特にここ数年、SNSを使ってサーチするリクルーターの数は急増しているわ。LinkedInなんかは信頼できる情報ソースなのは確かよ。

話はレジュメに戻るけど、レジュメにもパーソナリティって結構強く出るのは事実ね。
やっぱり妙に長いレジュメを書いてしまう応募者って多いんだけど、大体が『自分のいいたいことだけど延々と書いてしまっている』ケースね。こういう場合、私たちリクルーターが知りたいと思う情報が十分じゃなかったり欠けていたり・・要は『自分の歴史』のようになってしまう傾向があるわ。

でもレジュメはそうじゃない。
採用する側がほしいと思う情報をきちんと書くこと。相手の顔を思い浮かべながら書くことができる人って、やっぱり内容がまとまっているし、必要が事がシンプルに書いてある。

採用する立場から言えば、よりシンプルに、必要な情報を、的確に書いてほしい、というのは常に感じることね。

これ、うちの会社で使っているレジュメフォームんなんだけど、あなたに見せるわね。

※実際Angelaはフォームを見せてくれました。ものすごくシンプルにいうとこんな情報が”ちゃんとした英語で”しっかりと書いてあることが重要だそうです。

Describe the candidate’s relevant experience as it relates to the specific job in 3-4 sentences.
Relevant Professional Experience:
(company), (city), (state), (start date as mm/yy) – (end date as mm/yy or “present” if still there)
(job title)
  • (3-7 separate bullets, each describing ONE aspect of work responsibilities, experience, etc.)
  • (always begin each line with a verb in the past tense unless you still hold the job)
  • (for example, “Implemented Project Server across five sites”)
Angela:
こんな風に、簡潔に、シンプルに、でもそのポジションに関連して『私は何ができるのか?』をきちんと経験とスキルで伝えてくれるレジュメが私としては『良いレジュメ』だと思うわ。

それは長い必要はないの。細かいことはリクルーティングの段階、面接で聞けるんだから。

あとは、『なぜ私はこのポジションに応募したのか?』というObjectiveがはっきりしている事。

それはレジュメにはきちんと書いてある必要があるわね。

私:他に何か、レジュメを書く場合に気をつけるべきことってありますか?

Angela:
そうね・・。あとは、事実ができるだけTangibleに書いてある事かしらね。
数字できちんと事実を裏付けることって大事ね。
例えば、どのくらいの経験年数があるのか?どのくらいの数のプロジェクトを経験したのか?何人ぐらいの規模のチームをマネージしたのか?など、Tangibleに書くほうがやっぱり印象が強いわね。

あとは・・レジュメだけに限らず、仕事を探している人にアドバイスとしては『Network,Network and Network!』ね。とにかくネットワーキングはどの時代を経ても大切よ。
仕事を探している人はできるだけ多くの人に『自分はこんな仕事を探してるんだ』っていっておく事。オープンになってないポジションって意外と多くあって採用側が『誰かいい人いない?』という、人の探し方ってまだまだ多いものなの。

だから、是非おっくうがらずにネットワークイベントに出席したりとか、仕事上の付き合いのある人に自分のレジュメを渡しておくのもお勧めできるわ。私の周りにもそうやって良いポジションを見つけた人もいっぱい居るからね。

私:ありがとうAngela.きょうは盛りだくさんの話が聴けて非常に参考になりました。

Angela:
そういえば、●●●でMarketing Analystのポジションの人を探してるんだけど、あなた誰かいい人知らない??

ということで、リクルーターの鏡ともいえる最後の質問でインタビューを締めくくってくれました。

お役に立ちましたか?










2011年2月15日火曜日

海外就職 リクルーターからの電話

突然ですが、米国での就職活動についてふれたいと思います。

渡米後、就職活動を続け、結果¥マイクロソフト本社のテレセールス部門のGM(ゼネラルマネージャー)にレポートするコンサルタントとして職を得ました。
マイクロソフト歴が12年と長かったこともあり、その経験を活かしてエグゼクティブ向けのレビュー資料を作ったり、上司が管理しているチームのプロジェクトの進捗や問題をまとめたり、各国のリソースと売り上げの分析したり、チームのメンバーのプランニングに入ってプラン作りを協業するなど、コンサルタントというよりは限りなくプロジェクトマネージャに近い仕事をしてます。

が、在職中もマイクロソフト以外の会社や職種にチャレンジしてみたいという希望があったのでMonster.comやLadder.comに会員登録し(無料ですよ~)レジュメをいまだに流通させています。

『いい職に尽きたい』という気持ちがある以上、今の職に満足していても、自分をJob Marketから引き下げてしまうのはもったいないので、常に自分の新しい情報をこういったJob Search サイトに乗っけておくのは良いことだと思います。

あと、Resumeは最新のものに書き換えておくのがなにより重要!

自分がやった仕事や経験をアップデートしてより魅力的なものにしておくのもお勧めです。

加えて必ず『今もお仕事探してます』という欄にチェックを入れておく、これ大事。


で、今日はここからリクルーターからのアプローチのお話。

前述のオンラインWebサーチサイトに登録しておく場合に、『日中コンタクトOKな電話番号』というのを記載する欄がたいていあります。
ここに、電話番号を入れておくと、条件にマッチすると、結構な確率でリクルーターから電話がかかってきます。

しかも、突然。

以下、リクルーターからの電話の再現。

なぜ再現するかというと、リクルーターからの電話には”会話マニュアルが存在するんじゃないか?”と思うぐらいみんな同じような会話をするからです。
私だけの経験なので限定的だとは思いますが、何かの参考になれば。


リクルーター:『こんにちは。ベネット(私のこと)と話できる?』
私:『はい、私ですが。』
リクルーター:『あら、こんにちは。今日はどんなかんじ?』
私:『あ、ぼちぼち、いい感じです。』
リクルーター:『私は○○○社のリクルーターであなたのレジュメを****で見つけたんだけど、あなたまだ仕事探している?』
(ポイント:仕事探してる?ってきかれたらとりあえず話を聞くだけ聞くのにYesといってみる)

私:『ええ、もちろん』
リクルーター:『そう、それは良かった。じつはね、うちの会社、KirklandにあるITコンサルティングか会社で、顧客にうちのソリューションをご紹介するとか総合的にやってもらうProduct ManagerのポジションをHiringしてるのよ。あなたのレジュメを****で見つけて、経験的にもちょうどいいと思って、電話してみたの。』
私:『はぁ。』
リクルーター:『あなた、以前はマイクロソフトでProduct Managerやっていたのよね?で、こちらのマイクロソフトに今はコントラクターで勤めている?』

私:『そうです。2008年にこちらに来まして。』

リクルーター:『前の会社はなぜやめたの?』
ポイント:この類の『なぜ、どんな理由で前の会社をやめたのか?』は(私の経験では)100%聞かれます。結構詳しく回答することを求められます。

私:『えーと、辞めたくはなかったんですが家族の都合で。旦那がこっちに仕事で異動になったもんで。やむなく。』
リクルーター:『Ok,なるほどね。Product Managerって具体的にどんな仕事をしてたの?』

私:『えーとですね、だいたいおおきく3つありまして・・・』
ポイント:どこにでもある話ですが、第一印象大事ですので、とりあえず3つの法則に従い、3つぐらい列挙し簡潔にご紹介。

リクルーター:『OK.ありがと。じゃあ、今こっちのマイクロソフトではどんな仕事を?』

私:『こちらもおなじく3つぐらい大きく分かれまして、あーだ・こーだ』
リクルーター:『そう。ありがと。』

ここから、リクルーターが探している職種・仕事内容・給与レベルなどなど、ザーッと説明されて『質問ある?今からメールで詳しい情報を送るわ。』となります。

続いて、
リクルーター:『ところであなたどんなWorking Eligibilityで働けるの?』
私:『GCです』
リクルーター:『OK.』
ポイント:外国籍っぽい人には100%聞かれるんでしょう。

リクルーター:『じゃあ、今もうメール送ったから、詳しい情報は見ておいてください。興味があったら最新のレジュメを貼り付けて返信してちょうだいね。Hiring Managerにつなげてインタビューするから。チャオ!』

以上、終了~。ちーん。


大体15分ぐらい、リクルーターは電話でスクリーニングするんですね。

そして、ここから、インタビューへとつながっていくのです。

続く。

2011年2月9日水曜日

グリーンカードをとる

米国入国ビザの取得に続いて・・次は永住権(Green Card)についてまとめます。
私は伴侶が勤務先の企業からスポンサーしてもらい2008年にグリーンカードが取れたのをきっかけに、付帯ビザを早速グリーンカードに書き換える手続きを進めました。
申請先は、入国ビザと同じUCSICです。
こちらが、グリーンカードです。正式名称はPermanent Resident Card(永久居住権カード)。
本当にカードなんですねー。そして、色は、緑ではなくて白なんですねー。


米国市民ではない居住者・非移民がグリーンカードを取得するには以下の4つのとり方があります。

  1. 家族スポンサーによる
    1. 米国市民と結婚する、など
  2. 自己の才能および能力による
    1. EB-1ビザと呼ばれ卓越した才能がある人やグローバル企業の役員や同等の人(Lから変更するケース)など
  3. 米国の雇用先(スポンサー)のサポートによる
  4. 移民分散化プログラム(抽選永住権プログラム)による
    1. Diversity Immigrants Visa Program (DVプログラム)いわゆる”抽選”で付与されるケース
    2. 抽選は過去5年間において移民ビザの発給が少ない国の国民を対象に行われる
  5. 米国に投資をおこなうことによる
    1. ビザで言う投資家ビザと似た目的で、米国のビジネスの発展と雇用の促進を目的としており、ある一定の米国内における投資と雇用をもたらした場合に付与される
ということで、私のケースは3になります。
アメリカって本当に、移民を受け入れる国ですね。
日本と正反対。

では、いったいどのくらいの人数がこのグリーンカードを取得して永住権をとっているかというと・・
Home Land Securityから出ている最新の数字で

2009年で 1,130,818人が、

グリーンカードを取得した、ってことらしいです。

113万人!

うち、最も多いのが、74万人が家族スポンサーによる取得で、更にその半数を占める31万人が米国国籍の人と結婚してグリーンカードを取得です。
すごいぞ、アメリカの国際結婚!

続いて、
企業スポンサーによる取得が14万人。 

例のDVプログラムによる取得が約5万人
難民・亡命が17万人!!!!!!
日本人にはなじみがないんですが、意外と多いのが難民と亡命。こちらの大学で知り合った知人のロシア人も99年にロシアから亡命してきました。


では国別にどこの国が一番多くグリーンカードを取っているか。
  1. Mexico – 15%
  2. Chine – 5.7%
  3. Philippines – 5.3%
  4. India – 5.1%
メキシコがなんと15%も。アメリカの労働者階級を支えているのはメキシコ人というのは本当なんですよ。明らかに国政的な香りが。

続いて
企業スポンサーでのグリーンカード取得の場合の国別ランクは・・
  1. 20,264 – India
  2. 14,147 – South Korea
  3. 11,295 – China
  4. 8,660 – Mexico
  5. 8,516 – Philippines
 おおー。
インド、韓国、中国! トップ3が見事に、アジア!(インドはアメリカから見るとアジアです)

この上位3つの国から米国の企業に働きに来ている方は、本当に優秀な人が多い。
でも韓国が中国を越えているという事実には少し驚きました。

グリーンカードから見えてくるアメリカの移民政策。
次の投稿でもすこし掘り下げますがきょうはここまで。。。。

しくはこちらのサイトが一番詳しいです。日本語です。

2011年2月7日月曜日

アメリカの学校制度 お休み編

子育てに関するはじめての投稿です・・。

子供は今年の9月から1年生。現在キンダーガーデン(日本で言う幼稚園年長さん)に通っています。家の側に歩いていけるローカルのPublic Schoolもあるんですが、うちの子は4歳のときから通い始めたプライベートスクールに今も通っております。

基本、こちらはプライベート(私立)でもパブリック(公立)でも、学校の運営スケジュールにそう大きな違いはありません。

渡米して、子供が3歳からプリスクール・キンダーに通うようになって愕然としたことは・・・一言。

『休みが長い!』

これに尽きます。

働く母にとっては、毎回頭を抱える本当ーーーに深刻な問題なのです。

どれだけ休みがあるかを軽くご紹介。(ワシントン州だけなんでしょうかね?)
  1. 夏休み:通常だと6月の中旬から8月の最後まで・・なんと2ヵ月半!!!
  2. 冬中休み:Mid-Winter Break 2月の第3週に 1週間
  3. イースター休み: なんでやねん!4月のイースター際のころに1週間
  4. 感謝祭休み:これは学校によってだいぶ違うようですが、Thanks Giving(11月24日ごろ)に1週間ほど
  5. クリスマス&New Year休み: 12月のクリスマスの前17日~20日ごろから、新年までやく2週間半。
合計すると、年間に、な、なんと、3ヵ月半ぐらい、学校が休みなんです。

米国滞在歴の長い方にとっては当たり前なんでしょうけれど、日本で子供を公立保育園に通わせていた、私のような米国歴の未熟なものには、試練でした。

で、目前に迫った、2月第4週目のMid Winter Breakをどう乗り切るか。が私の目下の課題。

今、同じく働くママ同士でフォーメーションを組むための情報交換やら、キャンプ(休みの期間だけ子供たちが参加できるアクティビティ)のサーチに励んでいます。

比較的家から近い場所(Orange Blossom Society)で、半日のキッズキャンプを発見。

1週間のメニューは、
1日目:ダンボールで基地をつくろう
2日目:妖精のおうちをつくろう
3日目:ねんどあそび
4日目:自然と緑に触れ合う
5日目:レゴの日(!!)



対象年齢は、5歳から8歳まで。

楽しそうじゃないですか。

さらに、サーチを進めてみよう。。

ではでは。

ビザ発給 その3 - 移民局で就労許可証を取得する。

ビザが下り、無事入国が終ったところで、付帯ビザ保持者が米国内での労働を希望する場合、必ずとらないければいけないのが”就労許可証(正式名称はEmployment Authorizaion Card)”です。申請にはSocial Security #(SSN)が必須ですので、これが準備できていることを確認してから取得をお勧めします。SSNは地域にある、SSオフィスで米国到着後すぐに申請に行くのが重要です。
すべての手続きにこのSSNがいるのですよ~。

で、申請はいたってシンプル。

まずは、米国移民局(USCIS)のサイトで、就労許可証を申請するフォームをダウンロードして必要情報を記入し、オンラインで申請するか、封書で送るかどちらかを選択します。
ちなみに、申請にかかるFiling feeはなんと!$380(2011年当時)。
アナドレナイ金額でございます。
是非米国で就労して、稼いで、まずはこのFeeを取り返しましょう。。

そうすると、2-3W後に、USCISから封書で、面接の場所やら日時を指定してきますので、その時間帯に、USCISのローカルオフィスに出向きます。

その場で、写真と指紋(おー、アメリカっぽいですね)をとられ、おしまいです。

後日、カードが送られてきます。

実際のカードサンプルの画像はこちら。カードそのままやん・・。そしてカード右側には
ばっちり、移民局で取られた指紋が登録されています。
日本だと赤い自分の指紋は見たことありますが、黒い指紋ってなんだか、”悪いことできませんよ”というイメージを感じるのは私だけでしょうか。



期限は、私の場合は3年でした。今のところ普通に申請すれば3年が標準のようです。もちろん更新は可能です。

つまらないアドバイスですが、アメリカではこういった、SSNカードや、就労許可証などが普通の郵便でシレっと送られてきます。『重要』などともちろんかかれていませんので、間違ってDMなどにまぎれて紛失しないようにしたいものですね。

さらにさらに、
目の保養に。
若きカップルのほほえましい、『EACが届いたよ~★』映像を見つけましたので、シェアさせていただきます。バックミュージックまでなんてさわやか!

いまどき、何でもYouTubeにあるんですね。