2011年2月15日火曜日

海外就職 リクルーターからの電話

突然ですが、米国での就職活動についてふれたいと思います。

渡米後、就職活動を続け、結果¥マイクロソフト本社のテレセールス部門のGM(ゼネラルマネージャー)にレポートするコンサルタントとして職を得ました。
マイクロソフト歴が12年と長かったこともあり、その経験を活かしてエグゼクティブ向けのレビュー資料を作ったり、上司が管理しているチームのプロジェクトの進捗や問題をまとめたり、各国のリソースと売り上げの分析したり、チームのメンバーのプランニングに入ってプラン作りを協業するなど、コンサルタントというよりは限りなくプロジェクトマネージャに近い仕事をしてます。

が、在職中もマイクロソフト以外の会社や職種にチャレンジしてみたいという希望があったのでMonster.comやLadder.comに会員登録し(無料ですよ~)レジュメをいまだに流通させています。

『いい職に尽きたい』という気持ちがある以上、今の職に満足していても、自分をJob Marketから引き下げてしまうのはもったいないので、常に自分の新しい情報をこういったJob Search サイトに乗っけておくのは良いことだと思います。

あと、Resumeは最新のものに書き換えておくのがなにより重要!

自分がやった仕事や経験をアップデートしてより魅力的なものにしておくのもお勧めです。

加えて必ず『今もお仕事探してます』という欄にチェックを入れておく、これ大事。


で、今日はここからリクルーターからのアプローチのお話。

前述のオンラインWebサーチサイトに登録しておく場合に、『日中コンタクトOKな電話番号』というのを記載する欄がたいていあります。
ここに、電話番号を入れておくと、条件にマッチすると、結構な確率でリクルーターから電話がかかってきます。

しかも、突然。

以下、リクルーターからの電話の再現。

なぜ再現するかというと、リクルーターからの電話には”会話マニュアルが存在するんじゃないか?”と思うぐらいみんな同じような会話をするからです。
私だけの経験なので限定的だとは思いますが、何かの参考になれば。


リクルーター:『こんにちは。ベネット(私のこと)と話できる?』
私:『はい、私ですが。』
リクルーター:『あら、こんにちは。今日はどんなかんじ?』
私:『あ、ぼちぼち、いい感じです。』
リクルーター:『私は○○○社のリクルーターであなたのレジュメを****で見つけたんだけど、あなたまだ仕事探している?』
(ポイント:仕事探してる?ってきかれたらとりあえず話を聞くだけ聞くのにYesといってみる)

私:『ええ、もちろん』
リクルーター:『そう、それは良かった。じつはね、うちの会社、KirklandにあるITコンサルティングか会社で、顧客にうちのソリューションをご紹介するとか総合的にやってもらうProduct ManagerのポジションをHiringしてるのよ。あなたのレジュメを****で見つけて、経験的にもちょうどいいと思って、電話してみたの。』
私:『はぁ。』
リクルーター:『あなた、以前はマイクロソフトでProduct Managerやっていたのよね?で、こちらのマイクロソフトに今はコントラクターで勤めている?』

私:『そうです。2008年にこちらに来まして。』

リクルーター:『前の会社はなぜやめたの?』
ポイント:この類の『なぜ、どんな理由で前の会社をやめたのか?』は(私の経験では)100%聞かれます。結構詳しく回答することを求められます。

私:『えーと、辞めたくはなかったんですが家族の都合で。旦那がこっちに仕事で異動になったもんで。やむなく。』
リクルーター:『Ok,なるほどね。Product Managerって具体的にどんな仕事をしてたの?』

私:『えーとですね、だいたいおおきく3つありまして・・・』
ポイント:どこにでもある話ですが、第一印象大事ですので、とりあえず3つの法則に従い、3つぐらい列挙し簡潔にご紹介。

リクルーター:『OK.ありがと。じゃあ、今こっちのマイクロソフトではどんな仕事を?』

私:『こちらもおなじく3つぐらい大きく分かれまして、あーだ・こーだ』
リクルーター:『そう。ありがと。』

ここから、リクルーターが探している職種・仕事内容・給与レベルなどなど、ザーッと説明されて『質問ある?今からメールで詳しい情報を送るわ。』となります。

続いて、
リクルーター:『ところであなたどんなWorking Eligibilityで働けるの?』
私:『GCです』
リクルーター:『OK.』
ポイント:外国籍っぽい人には100%聞かれるんでしょう。

リクルーター:『じゃあ、今もうメール送ったから、詳しい情報は見ておいてください。興味があったら最新のレジュメを貼り付けて返信してちょうだいね。Hiring Managerにつなげてインタビューするから。チャオ!』

以上、終了~。ちーん。


大体15分ぐらい、リクルーターは電話でスクリーニングするんですね。

そして、ここから、インタビューへとつながっていくのです。

続く。

2011年2月9日水曜日

グリーンカードをとる

米国入国ビザの取得に続いて・・次は永住権(Green Card)についてまとめます。
私は伴侶が勤務先の企業からスポンサーしてもらい2008年にグリーンカードが取れたのをきっかけに、付帯ビザを早速グリーンカードに書き換える手続きを進めました。
申請先は、入国ビザと同じUCSICです。
こちらが、グリーンカードです。正式名称はPermanent Resident Card(永久居住権カード)。
本当にカードなんですねー。そして、色は、緑ではなくて白なんですねー。


米国市民ではない居住者・非移民がグリーンカードを取得するには以下の4つのとり方があります。

  1. 家族スポンサーによる
    1. 米国市民と結婚する、など
  2. 自己の才能および能力による
    1. EB-1ビザと呼ばれ卓越した才能がある人やグローバル企業の役員や同等の人(Lから変更するケース)など
  3. 米国の雇用先(スポンサー)のサポートによる
  4. 移民分散化プログラム(抽選永住権プログラム)による
    1. Diversity Immigrants Visa Program (DVプログラム)いわゆる”抽選”で付与されるケース
    2. 抽選は過去5年間において移民ビザの発給が少ない国の国民を対象に行われる
  5. 米国に投資をおこなうことによる
    1. ビザで言う投資家ビザと似た目的で、米国のビジネスの発展と雇用の促進を目的としており、ある一定の米国内における投資と雇用をもたらした場合に付与される
ということで、私のケースは3になります。
アメリカって本当に、移民を受け入れる国ですね。
日本と正反対。

では、いったいどのくらいの人数がこのグリーンカードを取得して永住権をとっているかというと・・
Home Land Securityから出ている最新の数字で

2009年で 1,130,818人が、

グリーンカードを取得した、ってことらしいです。

113万人!

うち、最も多いのが、74万人が家族スポンサーによる取得で、更にその半数を占める31万人が米国国籍の人と結婚してグリーンカードを取得です。
すごいぞ、アメリカの国際結婚!

続いて、
企業スポンサーによる取得が14万人。 

例のDVプログラムによる取得が約5万人
難民・亡命が17万人!!!!!!
日本人にはなじみがないんですが、意外と多いのが難民と亡命。こちらの大学で知り合った知人のロシア人も99年にロシアから亡命してきました。


では国別にどこの国が一番多くグリーンカードを取っているか。
  1. Mexico – 15%
  2. Chine – 5.7%
  3. Philippines – 5.3%
  4. India – 5.1%
メキシコがなんと15%も。アメリカの労働者階級を支えているのはメキシコ人というのは本当なんですよ。明らかに国政的な香りが。

続いて
企業スポンサーでのグリーンカード取得の場合の国別ランクは・・
  1. 20,264 – India
  2. 14,147 – South Korea
  3. 11,295 – China
  4. 8,660 – Mexico
  5. 8,516 – Philippines
 おおー。
インド、韓国、中国! トップ3が見事に、アジア!(インドはアメリカから見るとアジアです)

この上位3つの国から米国の企業に働きに来ている方は、本当に優秀な人が多い。
でも韓国が中国を越えているという事実には少し驚きました。

グリーンカードから見えてくるアメリカの移民政策。
次の投稿でもすこし掘り下げますがきょうはここまで。。。。

しくはこちらのサイトが一番詳しいです。日本語です。

2011年2月7日月曜日

アメリカの学校制度 お休み編

子育てに関するはじめての投稿です・・。

子供は今年の9月から1年生。現在キンダーガーデン(日本で言う幼稚園年長さん)に通っています。家の側に歩いていけるローカルのPublic Schoolもあるんですが、うちの子は4歳のときから通い始めたプライベートスクールに今も通っております。

基本、こちらはプライベート(私立)でもパブリック(公立)でも、学校の運営スケジュールにそう大きな違いはありません。

渡米して、子供が3歳からプリスクール・キンダーに通うようになって愕然としたことは・・・一言。

『休みが長い!』

これに尽きます。

働く母にとっては、毎回頭を抱える本当ーーーに深刻な問題なのです。

どれだけ休みがあるかを軽くご紹介。(ワシントン州だけなんでしょうかね?)
  1. 夏休み:通常だと6月の中旬から8月の最後まで・・なんと2ヵ月半!!!
  2. 冬中休み:Mid-Winter Break 2月の第3週に 1週間
  3. イースター休み: なんでやねん!4月のイースター際のころに1週間
  4. 感謝祭休み:これは学校によってだいぶ違うようですが、Thanks Giving(11月24日ごろ)に1週間ほど
  5. クリスマス&New Year休み: 12月のクリスマスの前17日~20日ごろから、新年までやく2週間半。
合計すると、年間に、な、なんと、3ヵ月半ぐらい、学校が休みなんです。

米国滞在歴の長い方にとっては当たり前なんでしょうけれど、日本で子供を公立保育園に通わせていた、私のような米国歴の未熟なものには、試練でした。

で、目前に迫った、2月第4週目のMid Winter Breakをどう乗り切るか。が私の目下の課題。

今、同じく働くママ同士でフォーメーションを組むための情報交換やら、キャンプ(休みの期間だけ子供たちが参加できるアクティビティ)のサーチに励んでいます。

比較的家から近い場所(Orange Blossom Society)で、半日のキッズキャンプを発見。

1週間のメニューは、
1日目:ダンボールで基地をつくろう
2日目:妖精のおうちをつくろう
3日目:ねんどあそび
4日目:自然と緑に触れ合う
5日目:レゴの日(!!)



対象年齢は、5歳から8歳まで。

楽しそうじゃないですか。

さらに、サーチを進めてみよう。。

ではでは。

ビザ発給 その3 - 移民局で就労許可証を取得する。

ビザが下り、無事入国が終ったところで、付帯ビザ保持者が米国内での労働を希望する場合、必ずとらないければいけないのが”就労許可証(正式名称はEmployment Authorizaion Card)”です。申請にはSocial Security #(SSN)が必須ですので、これが準備できていることを確認してから取得をお勧めします。SSNは地域にある、SSオフィスで米国到着後すぐに申請に行くのが重要です。
すべての手続きにこのSSNがいるのですよ~。

で、申請はいたってシンプル。

まずは、米国移民局(USCIS)のサイトで、就労許可証を申請するフォームをダウンロードして必要情報を記入し、オンラインで申請するか、封書で送るかどちらかを選択します。
ちなみに、申請にかかるFiling feeはなんと!$380(2011年当時)。
アナドレナイ金額でございます。
是非米国で就労して、稼いで、まずはこのFeeを取り返しましょう。。

そうすると、2-3W後に、USCISから封書で、面接の場所やら日時を指定してきますので、その時間帯に、USCISのローカルオフィスに出向きます。

その場で、写真と指紋(おー、アメリカっぽいですね)をとられ、おしまいです。

後日、カードが送られてきます。

実際のカードサンプルの画像はこちら。カードそのままやん・・。そしてカード右側には
ばっちり、移民局で取られた指紋が登録されています。
日本だと赤い自分の指紋は見たことありますが、黒い指紋ってなんだか、”悪いことできませんよ”というイメージを感じるのは私だけでしょうか。



期限は、私の場合は3年でした。今のところ普通に申請すれば3年が標準のようです。もちろん更新は可能です。

つまらないアドバイスですが、アメリカではこういった、SSNカードや、就労許可証などが普通の郵便でシレっと送られてきます。『重要』などともちろんかかれていませんので、間違ってDMなどにまぎれて紛失しないようにしたいものですね。

さらにさらに、
目の保養に。
若きカップルのほほえましい、『EACが届いたよ~★』映像を見つけましたので、シェアさせていただきます。バックミュージックまでなんてさわやか!

いまどき、何でもYouTubeにあるんですね。

2011年2月4日金曜日

LinkedInでつながる ひろがる ビジネスネットワーク 活用法 その2

前回の投稿では、2007-08年当時のLinkedInに対する私の印象をつらつらと書いてしまいましたが
今回は、LinkedInを使い始めたあたりの回顧録(?)です。

LinedInを使うきっかけは、渡米後私のInterviewコーチをしてくれたJillの勧めがあったからでした。

渡米後約2年間働くことになった米ソフトウェア本社で予定していた面接を控えた私は、かつて企業リクルーターとして勤務しその後独立してインタビューコーチとして活躍していたJillにインタビューのアドバイスをもらっていました。

彼女と、米国での就職活動について話をしているときに、彼女自身がやはり強く押すのが『ネットワーキングの重要性』でした。結局、やりたい仕事に就くにはどんな正攻法よりも、ビジネスネットワークだというのです。
そこで彼女が進めるのが、LinkedInでした。『あれは使えるわよ』とのこと。まずは、誰でもいいからネットワーク内で知っている人物を見つけて、Connectをリクエストしてみて。ということでした。

その際はイマイチどんな風にネットワーキングを仕事に活用できるのかわからないまま、帰宅後早速LinedInでアカウントを作ってみました。

確かに・・・
いるいる。
知っている人が。
そして、面白い。
なぜかというと、サーチした方の過去の職歴や専門性、お仕事上のつながりなどが
すっきり見えるのです。

とりあえず、遠慮がちに、この方なら私のことも認識しているに違いないという方に、
ConnectのInvitationを送りました。

どんなカテゴリーでつながるかというと以下の6つが選べます。

  1. 元同僚 (Collegue) これを選ぶ場合所属していた企業名を指定しなければならない。
  2. クラスメイト 同じく、学校名を選択する必要あり
  3. 一緒に仕事したことある。同じく会社名を選ぶ必要あり
  4. ただの友達 E-mailアドレスが必要
  5. グループ 後に投稿しますが、興味あるグループに所属することができてその仲間であれば招待が可能です
  6. その他 
というわけで、全く関係のない人にヤミクモに招待を送ってつながるということは基本できないような仕組みになっているようです。
この辺がFacebookと違うところかな。Facebookは生涯会うこともないような方からの友達リクエストが来てちょっと後ずさりすることもありまして、その辺はこちらも安心だと思います。

予断ですが、まだLinkedInに登録していない方にLinkedInの招待状を送ることもできます。
送りたい方のメールアドレスさえあれば、招待状が出せます。相手にはWelcome to the LinkedInというタイトルのメールが届くようですね。

ものすごく、シンプルにLinkedInってなに?
というのを開設しているビデオを見つけましたので、ご参考までに。
LinkedIn自体が公開しているようですね。

2011年2月2日水曜日

LinkedInでつながる ひろがる ビジネスネットワーク 活用法 その1

LinkedIn、リンクトイン、という言葉を私が始めて目にしたのは(『耳にした』んじゃなくて『目にした』のは)、2007年だったと思います。



きっかけは、それも米国での就職活動のリサーチの一環でした。
当時私は、某ソフトウェアメーカーの日本支社にいまして、本社で面白そうなポジションはないか~と社内ネットワークでいろいろ検索し、いくつか気になったオープンポジション(社内募集枠)の採用担当者に話を聞かせてくれるようにリクエストのメールを出していました。

もちろん、会話が始まるケースと、始まらないケースがありますが、運よくメールで会話が始まったところで(日本と米国のあいだで)その採用担当者がどんな方なのか知りたいので、インターネットで検索をします。

すると、2007年当時から、米国ではすでにLinkedInが使われていたようで、その方のプロフィールがLinkedInで出てくるのです。
初めのころは『LinkedIn』ってなんだ?と興味をひかれはしましたが、完全英語インターフェースのため深堀するのをやり過ごしていましたが、徐々に米国の人物サーチをインターネットで行うとかなりの確立で、その人物がLinkedIn経由で表示されるケースが増えてきました。

当時、同時並行ではやり始めていたのが、Facebookでしたが、Facebookはどちらかといえば、日本で言うMixiやGreeに近い『お友達SNS』というポジショニングなのに対して、LinkedInはSNSではあるけれど、明らかに、遊びではなく、ビジネスというかプロフェッショナルな、仕事している人を対象としたビジネスSNSということがわかりました。
インターフェースも明らかに、ビジネス向け。『~なう』的なコメントをしている方もあまり見ません。

ということで、LinkedInは気になってましたが、まだ登録しようというモチベーションがなく、私の中では、現状据え置きになりました。

というのも、その2007年ごろから日本でも複数のSNSが乱立し、知人からインビテーションは頂くものの正直あまりに複数をマネージしきれない状態でしたので、SNSの利用は状況を見てからというスタンスの私でした。

もうひとつ、当時の私にとってLinkedInという存在が、イマイチ腑に落ちなかった点として、07年-08年当時にはやりだしていたSNSは、今で言うTwitter要素が多い=すなわち、『つながってる友達が今何してて、どんなことにはまってる、』的なリアルタイムな情報=お友達のチャット&コメントが主流でしたので、その要素であるリアルタイム性&コミュニケーションがあんまり見られなかった、ということがあげられます。


ただし、この印象が徐々に変わることになるのです・・。
インターネットで何かが変わるスピードってすごいですよね。それはインターネットというツールが、人間がもともと持つ連携力・知識・コミュニケーション能力、これらにボーダレスという相乗効果をもたらし、加速するんだと思います。

ビザ発給 その2

昨晩は霜の下りたシアトルも、きょうは久々の晴天です。
時間を見つけて外で日光を浴びてビタミンD生成をしなければ。

さて、今日は前回ビザ発給の続きです。前回の記事はこちら

就労ビザにはいくつも種類があるといいましたが、特殊な職業についている(たとえば、イチロー選手はおそらくOビザでしょうか)以外の、企業がスポンサーとなって取得することができるビザは
以下の3種類です。(ここまではおさらい)


  • 短期就労者ビザ (H)  




  • 企業内転勤者ビザ (L-1)  




  • 貿易駐在員・投資駐在員ビザ (E-1およびE-2)




  • 一番ポピュラーなのが、Hビザ(H-1Bビザ)ですね。
    H-1Bビザについてとても詳しく書いてあるサイトを発見しましたので以下抜粋です。

    抜粋:http://www.jinken.com/visainfo/guide43.asp
    H-1Bビザは外国人がアメリカにある会社で働くためには最も一般的な就労ビザです。LビザやEビザのように管理職以上でなければいけないなどというポジションの規定がないので、新卒者でも取得可能です。しかしH-1Bビザにもいくつかの取得条件があります。まず、アメリカの会社かまたはアメリカでビジネスをしている個人がスポンサーにならなければいけません。そして、高度な専門分野の職業に発行されます。ファッションモデルでない限り、少なくとも学士以上の学位をその申請する専門分野で持っていなくてはなりません。加えて、その申請している職業が、免許を必要としている場合、その免許が必要です。例えば、公認会計士として就職するためには、その免許が必要なわけです。また、最低でも専門分野の職業を必要とするビザですから、見なし規定として、最低でも大学の学士が必要となります。もし、学士を持たずにH-1Bビザを申請する場合には、自分の学歴、経歴を評価機関に評価してもらう必要があります。
    (抜粋終わり)

    ここシアトルで特に近年、このビザを持っているメジャーなビザホルダーの大部分はインド人です。なぜかというと、インドで教育を受けた(このあたりですでにカースト制度の上部にいる人々)技術者が多いのですね~。特にソフトウェア開発です。ソフトウェア開発に注力するインド人はものすごい競争力でこのH1-Bビザをスポンサー企業から受けるため、シアトルには数千にもおよぶこのH-1Bビザインド人がいらっしゃいます。

    ポイントとしては、このHビザは『アメリカでは足りない技術力を補うため』という目的がはっきりしていること。

    さて続いて、Lビザ(L-1ビザ)。こちらは、企業転勤で一番ポピュラーなビザでしょう。ただ会社の規模が、『国際的・多国籍企業』という限定があります。日本でも多国籍展開されている駐在の赴任者はほぼこのL-1ビザです。で、このL-1に家族として同行し渡米した人たちが発給してもらえる(付帯ビザ)のがL-2ビザというビザですね。

    最後にEビザ。Eビザには貿易商ビザと呼ばれるE-1と、投資家ビザと呼ばれるE-2があります。
    (以下抜粋)
    Eビザは外国でもアメリカ合衆国と協定を結んでいる一定の外国の会社にしか発行されません。日本もその一つとなっています。つまり、一定の外国がアメリカに対して外国の会社が通商や投資をスムーズに行えることを目的にして発行されるビザなのです。
    (抜粋終わり)

    ということで、具体的に言うと、シアトルにもいっぱいありますが、日本人が経営する日本食レストランのオーナーさんだったり、アメリカ産の食品/衣料などを日本に輸出している個人事業主などもこのビザを保持しているケースが高いです。

    一般的にEビザが一番自由度が高い、といわれますが、その理由のひとつはLやHのように期限がないこと。条件を満たし続ければ延長し続けることができます。ただし、ポイントとしてはEビザを取得するためには、そのビジネスによって現在、あるいは近い将来にアメリカ人を雇える規模であることが必要です。よって家族経営の会社や、単に株や不動産に投資しただけではEビザは発行されません。

    どのビザも、すべて米国にとってどのように利益があるのか、ということがはっきりしているのでわかりやすいですね。

    ビザについての関連情報はこちら。
    日本アメリカ大使館
    http://tokyo.usembassy.gov/j/tvisaj-main.html
    個人的にお勧め。わかりやすいアメリカ移民法について
    http://www.jinken.com/visainfo/guide1.asp