米国の雇用状況は最近回復しているのでしょうか。
Jobless ratioの上がり下がりに一喜一憂する記事が新聞のトップに出ることもここ最近減ってきたような状況ですが、俯瞰的に見て、2008-09年の米国平均失業率が10%を超えたころより多少は回復してきているものの、それでも1ケタ台に戻ったとか戻らなかったとか、18の州は9%をきったけれど、残りの州は未だ9%半ばから後半をうろうろしているだとか、賃金の高いミドル~エグゼクティブレベルポジションは未だに極めて高い競争率だとか、総じてあまり良い状況とはいえないペースがずっと続いています。
米国で就職活動をされるクライアントさんからも「英語面接対策のトレーニングをお願いしたい」というオファーも徐々に増えてきている状況の中で、「面接対策」として気になる記事を見つけたので紹介します。
記事は米国向けにかかれたものですが、英語面接だけではなく、日本国内の通常の採用面接においても、参考にできそうなおススメ記事です。
ご参考までに ↓
記事もとはMonster.com(http://www.monster.com/) "Three Job-Interview Myths -採用面接の3つの間違い(迷信)-”
http://tinyurl.com/6h4e6vr
それでは早速、記事を日本語訳でご紹介します。
採用面接での間違い その1
『採用面接に臨む面接担当者は十分私のことを理解したいうえで面接に臨む(に違いない)』という誤解
これは大きな間違いだ、と米国のキャリアコーチのデイヴィッド・クーパー氏は言います。
クーパー氏いわく『面接担当者は”誰かを採用しなきゃいけない”、つまり人が足りずに驚異的に忙しいし、さらにはストレスもいっぱい。面接する人の情報すら事前に十分に理解することすらできていないかもしれない』状況なんだそうです。
確かに・・。いまどきどこもレイオフで人が減らされているご時勢。人が足りないことが前提で、その中でやっと得たヘッドカウント。でもその採用のプロセスにじっくり時間を割けない悲しい話ですが、現実はそうなんでしょうね。
では、どうすればいいか。
その空ポジション自体、あなたがソリューションを提供できる問題だ、という風に捉えるべきだそうです。事前にその業界、さらにはポジションをよーく研究して、そこに存在するであろう問題点と、あなたがそれに対して提供できるソリューションを面接回答例として用意しておく。
例えば、募集要項と業務内容に『プレスリリースを作成する』とあれば、その採用側は今、良いプレスリリースを書くためのリソースに不自由している、と理解し、面接ではあなたがこれまでにどんな良いプレスリリースを書いて具体的な業務上の成果をもたらしたのか、を具体例で紹介できるように準備しておくとか、実際のプレスリリースの文章を持参するとか。
あなたがどんな問題解決を提供できるか、デモンストレーションするんです!
確かに!賢いやり方ですね。
面接担当者とて、日々の業務をこなすのに必死です。そんなときに、『あなたのお悩み解決します!』というのを面接で積極的に保障してくれる人に、面接担当者はグッと来ちゃうんでしょうね。
採用面接での間違い その2
『面接担当者は正しい質問をしてくれる(に違いない)』という誤解
多くの面接官は、『これまでの経歴など、ご自身について簡単にご説明してください。』という質問以外に他の質問を用意していないと考えたほうがよい、とクーパー氏は言います。
さらには、場合によってはその採用枠の業務範囲についてあまり詳しくわかってない面接官が面接を担当する場合さえあるそうな。。
では、どうすればいいか?
いくつかの、あなたのこれまでの成功例や達成事項やスキルを伝えられる”小話(小ネタ)”を用意しておきましょう。あくまでも小ネタなので、できるだけ簡潔で長すぎない程度のもので、それでいて記憶に残りそうでキャッチーなもの。 例えば『私は2008年に8ヶ月連続で会社のトップセールスをとりました』などなど。
加えてリファレンス(推薦状)なども良い”小ネタ”のひとつです。もしあなたのもと上司があなたがいかに優れた社員であったかを記載してくれた事の引用なども効果的です。
採用面接での間違い その3
『そのポジションに最も適した人材が採用される(に違いない)』という誤解
えっ、そうじゃないの!?
と最後の驚きのトピックですが・・。
クーパー氏いわく『もう皆さんお分かりでしょう。仮に、複数の似通った適正の人物が居たとして、何が最後の採用の決め手になるか、というと『前向きに物事に取り組む姿勢』を持った人物のほうが採用される可能性が極めて高いんです。』
なるほど。
それは納得がいきます。
では、どうすればいいか?
もしあなたが、少々控えめで初対面でハキハキいけないタイプの場合は、事前に面接での回答例をどれだけ徹底的に練習しておけるか、がキーとなります。
加えて、面接担当者に関してリサーチをしておくことも大事です。例えばLinkedInなどのSNSやインターネットで面接担当者のプロフィールを調べたり、その会社の最新のニュースをチェックしておく。
そして面接では、あたかも初対面ではないかのような雰囲気を自分で作っておく。面接に臨むときに、ちょっとした面接担当者と共通の話題をさりげなく振ってみたり、会社の最新のニュースに関してコメントできるように自分を準備しておく。
もちろん、微笑とアイコンタクトをお忘れなく・・。
そして最後に、忘れてはいけないのが、”見た目”も肝心ということです。
できるだけ身奇麗にしておくこと、清潔感があり、プロフェッショナルな服装をしておくことです。
そして、面接に臨む際の服装に関しては、できるだけその企業のカラーを尊重し、もし社内で知り合いが居れば聞いてみたり、Webでその会社のAbout US情報をチェックしてみてください。
もしマネジメントチームの写真がダークスーツにネクタイ、というスタイルであれば、できるだけフォーマルな格好をしていくべきでしょう。
・・・・・・・・・・・
いかがでしたでしょうか?
非常に納得できる面接対策のお役立ち情報でした!