2011年1月28日金曜日

貧困大国アメリカ 

昨年、堤みかさんの『貧困大国アメリカ』と『アメリカ弱者革命』を読みました。

私自身、渡米してからアメリカの保険制度や教育制度を自分自身の生活のために調べていく中で、彼女が行き当たったと同じ疑問や憤りをかんじたので、それほどショッキングな内容ではなかった。(でも渡米する前に読んでいたらどうでしょうかね)

彼女のルポは、貧困層をメインに書いてますが、国民の6人にひとりが保険を適用できないというのは確かにそうで、企業に勤務する理由のひとつは社員へのBenefit(福利厚生)のひとつとして健康保険が適用されるというのはとても大きな事実です。『旦那がリストラされて保険がなくなったから医者にいけない。』って言うのはこちらの日常生活では普通にあることなんです。

夕飯の支度時にテレビでニュースをチェックするけど、アメリカって、こういう社会の弱者に焦点を当てた報道番組や、環境破壊に関する正確な情報を継続的に放映する『報道番組』が異常なほど少ない。

ニュース番組のチャンネルどこを回しても、政治か、ビジネスか、ダイエットか、動物か、コミュニティの話題しかやってないように思います。それ以外は、スポーツか、コメディか、ドラマか、あとはびっくりするぐらいキリスト教関連のチャンネルが多い。

も少し『社会に物申す!』的な立場の報道があってもいいんじゃないでしょうか。偏ってますね。

この本を読むと、その事実がとてもリアルに浮き彫りになりますね。

報道が教えてくれないアメリカ弱者革命(文庫版)

堤さんのブログによると、この貧困大国アメリカが、韓国語・台湾語の翻訳版に続き、中国語版が刊行されるそうです。
イメージ 1

そして堤さん自身はまだ・・・アメリカでの英語版の出版には未だ決断ができていないそうな。
その気持ちわかります。

その彼女が、4月にオレゴンポートランドのポートランド州立大学にこの本をもとにした講演を
されにくるそう。

この時期の地元紙の反応は要チェックですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿